【よりぬき真理さん】第10回ANIMAAAD祭好きMAD10選感想【濃い口】

前略、今年も年末のANIMAAAD祭というイベントに参加させて頂きました。




今回は個人作のFGO(地獄界曼荼羅)だけでなく、ありがたいことに最高に楽しいメンバーの十人合作にもお誘い頂き、生放送で流して頂いたり色んな窓でご一緒に視聴したり実況したりと例年以上に楽しく参加させて頂きました。

ちょこちょこ他の方の参加作も拝見しておりますので、自投稿以外のお気に入りの作品を少々抜粋して少し多めに感想を残しておこうかと思います(各作品クオリティの順位というよりは純粋な個人的好みによる抜粋です)。
第10回なので10選、キリがいいですね(?)











ゆるゆり】部屋と私とラムレーズン【MAD】 シャンリーさん


いい存在しない記憶キメてるねぇ!!!
シャンリーさんのMAD全般の個人的に好きなところなのですが、多彩な演出や技法も大体の場合何かしらの意図を感じられます。

今回は特に背景となる完全オリジナルの設定(強めの幻覚)があり、そこにしっかりと軸を通した構成と選曲にもなっていてとても好きです。

詳しい解説はシャンリーさんご自身の解説記事をご覧頂くのが良いかと思います。
https://ameblo.jp/shangliamd/entry-12645231462.html


初見の際は「たまたま京子がいない日」くらいを想像していたのですが、まさかの引越し...!
結衣⇒京子 の重めの感情を表現する下地の段階で徹底しています。

直近で鬼の様に着手していたデザインの研鑽・知識の収集の成果かどのシーンを取っても情報が観易く、お洒落で目が離せません。

元々多彩だった表現のボキャブラリも短めの尺の中で存分に活かしており、何度でもループして観れますし考察が捗りました(自作業は捗りませんでした)。


【静止画MAD】最後の夏、君を想い僕は死ぬ【三日間の幸福】 柳さん


ラーメンマイスターこと柳さんです。

日々のラーメンライフから生まれたとは思えない程に綺麗なMADです。

こちらは原作は全く知らないんですが、今回原作未読未視聴のMADの中では一番好きだったかも。
どちらかというとシンプルめな作りだと思いますが、テキスト選び、歌詞合わせや構成の部分が非常に丁寧で作品のストーリーや主人公とヒロインのバックボーンがとても伝わり易いです。

各演出に関しても必要な要素をしっかりと選んで使っている感があり、花火のシーン(2人にとって特別なシーンなのかな?)や炎の絵画(主人公にしか出来ない価値の付け方?命の灯火的な?)等、こちらの想像で印象的なシーンや大まかな話の筋を補える感じがあったと思います。

また、原作を知らないながら選曲もかなりマッチしていたと感じます。
後半の歌詞の「人生最後の日~」と主人公の切ない独白の畳みかけがとても好き。。。


【MAD】おやすみカーニバル!!【魔王城でおやすみ】 DSKさん


ピリカピリララ!!!!
音合わせの匠として名高いDSKさんですが、歌詞とシーンの合わせもやはり精密でお見事過ぎる...!同選曲のMADを多数観てきた世代としてはかなりツボなMADでした笑

この曲のMADを見慣れていると途中途中の歌詞で「誰が来るんだろう?」とか構えてしまうあるあるを個人的に提唱していますが、分かっていてもフフッてなってしまいます。予測可能回避不可能っていうやつですね。

また裏話的な話を一つすると、こちらの作品は同時期にご一緒させて頂いた十色合作の担当パートがひと段落したANIMAAAD開始ギリギリのタイミングで作り始めていたという認識でした。
「時間がないのでクオリティは半端なものが上がると思う.....」みたいなことをボヤいていた様な気がするのですが、どういうことなんでしょうね?


【MAD】ヴァイオレット・エヴァーガーデン【イトシキミヘ】 MARCOさん


これが世界...!
ヴァイオレットMAD日本代表というとこの方、みたいなとこありませんか?私はあります。

なんとなくMARCOさんの作風としては怒涛のカット割りの勢い最高なMADか、キャラクターの感情を丁寧に読み解いた歌詞合わせでしっかり描写するMADの2パティ~ンがあると思っていますが、今回は後者の強みを存分に活かした方向だったと思います。

ヴァイオレットや少佐を軸に作られたVEGのMADは結構お見受けするのですが、こちらは各話ごとのキャラクター1人1人にまで細かく歌詞を合わせて表現しており、色々と思い出して観返したくなりました。文字通り作品の隅々を愛している感の伝わってくるヴァイオレットMADだったと思います。

また、これは確証ではないのですが、なんとなく最新劇場版(の予告映像)を使用した結のパートはまあこさんの独自の解釈によるイフに基付いて構成しているような気がしました(「生まれ変わってまた出会えたら」「夢の中」等の歌詞に基づく予想)。


MAD 呪術廻戦-呪術のしるし- もんじゅさん


ナナミン!ナナミン!
呪術廻戦で好きなキャラクターは五条、東堂、ナナミンの三強です。出番多くて嬉しい。
出オチっぽい組み合わせと導入からの最初から最後まで一貫してとても丁寧な編集で終始とても楽しめましたw

個人的には間奏のところの足音との合わせが上手すぎてツボでした。
ジャパニーズビジネスマン、すき。


ドラえもんMAD】キミがいない夜 (のび太結婚前夜×帰ってきたドラえもん) 倉庫番さん



これが...ドラ泣き......!
のび太結婚前夜自体はすっごい前に一度観た記憶がある、くらいの感じです。
ですが、見事に惹き込まれました。

作画が懐かしい感じなのも相まって色々と感情にくるものがありましたね。。。

また、twitter上でお見掛けした内容によるとこのMADの背景設定は「ウソ800という秘密道具を使わなかったif」とのことで、その部分を全く違和感に感じず観れてしまいました。

こういった編集は他の方に真似できない流石の倉庫番さんという感じ。
初心者なんてとんでもない。


【MV MAD】SNOW FLAKES MEMORIES【シャニマス】 いをさん



シャニマスのヒロインは天井社長...なのか?
私自身最近シャニマスを始めた甲斐もあってか、ゲーム内の素材の使い方の巧みさ・公式の仕事感・作品愛をひしひしと感じられました。

コミュのイラストでユニットのシンボルマーク作るところとか鳥肌。
キャストの「あさひのクワガタムシ」等フフッてなる遊び心も多々。

各アイドル・ユニットの出番も上手に割り振られており、はづきさんや天井社長の出番もしっかり(というか台詞ボイス付き待遇w)で謎の感動がありました。直前でシャニマス始めててよかった。。。


あの太陽が偽物だってどうして誰も気づかないんだろう てへさん


なんというかとんでもないものを作られてますね。。。
初見時はひたすら圧倒されてしまったのですが、内容が気になったこともあり、そこまで長くもなかったので原作猫町の方も読んでみちゃいました。

サッと読んだので私自身の解釈による要約にもなってしまいますが。
猫町という短話はすごくざっくり言うと著者がある旅先で全ての住人が猫の姿をした『猫町』を『見た』という話になります。で、冒頭の前提として著者が「ドラッグをやっていた」ということが書かれています。

上記の前提を踏まえて観返すと、「夢と現実の境界線」「夢の中の世界」等のワードやしきりに出てくる注射器も意味がはっきりと理解出来ました。

要するにこのMADは終始著者から見た『世界』の景色を表現したMADなのかなと。
前半の退廃的で無味な世界は著者の目線での「現実」、後半の幻想的で美しい世界・街並みは著者の見た「夢(猫町)」といったところでしょうか?

また、著者自身は猫町を夢ではなく実在していると思っているという感じの結びだったのですが、それに関しても動画の最後に一瞬現実に帰ってきつつも猫町を思い返しており、「記憶に焼き付いたことっで境が曖昧になってしまった」という意図の構成かな?と思いました。

短編の小説の文章からあそこまで想像を広げて世界観を作り込む表現力、脱帽です。


AMV/MAD】 怪獣8号 【怪獣の花唄】 Nanatsuki さん



こちらに関しては多くを語るのは野暮な気もします。。。

変身と戦闘シーンの演出は圧巻と言えるレベルで凄まじいです。ただ派手なだけでなく、カフカのパーソナリティを丁寧に挟みつつ溜めに溜めて爆発させるサビの解放感が最高。

全体の構成に関しても、カフカに絞った軸がしっかりとしています。
並んで立つカフカとミナは何度か繰り返し出てくるのですが重要な意味を持つことが分かり、あらすじの部分を注力して見せなくてもNanatsukiさんが主題として置いたテーマがしっかり伝わります。「カフカがミナと並んで隣に立つ」為に奮起する物語、なんですよね。。。

選曲も完璧。もう「怪獣の花唄」を聞くだけで怪獣8号浮かんじゃいます。
全体的に技術だけでは言い表せない、完成されたオリジナリティをしっかりと感じました。



【合作MAD】十色【第10回ANIMAAAD祭】
ゆきのふさん、solaさんまさか!さんこばやしさんさわらさんにっちさんシャンリーさん午後の遠坂さんD.S.Kさん
真理


10本目が自分の参加合作じゃね~~か!ですって?
すみませんお許し下さい。。。


総括を言うと、とにかく楽しかったです。参加されたメンバー全員が気の置ける面々ということもあり、普段のSNSでのノリを打ち合わせの度に平時より更に遠慮なくやっている部活みたいなイメージ。

そんでもってお互いに良い意味で遠慮がないので、改善点や繋ぎの相談・改善の意見具申などもガンガン上がりました。それらの意見も実力派な布陣なので大体鋭く、具体的。

それらの意見もお互いの作風にリスペクトがあり、スタンスや方針を尊重する空気はしっかりとありあくまでも一意見として頂けるので、受け入れやすいグループだったと思います。合作童貞には贅沢過ぎるグループやでほんま。。。


視聴者目線で好きなところも挙げておくと、今作は割と細かくパートの分割をしているのですが全員個性や作風の自重みたいなのはほとんど無しw 分かる人が見れば大抵作者の顔が見えちゃうメドレーだったと思います。

また各位メドレーの曲との合わせや前後のパートとの流れ(楽しいゾーンなら合わせて楽しく、みたいな)などはちゃんと汲んでそれありきで作品やコンセプトを選んでいる点。

繋ぎに関しても各部分で連携が取れているのでどこを取っても違和感なくスッと切り替わるんですよね。みんな天才か?


なお、スペシャルサンクスということで↓の動画もご紹介させて頂きます。
【合作MAD】狼たちのラプソディ【ベン・トー
柳さん、オムカさん、垢メインさん、てんくんさん、リャマさん、Qtaさん、レンさん、激辛党さん、kyuiさん


まさかの同日同時間類似のコンセプトで、しかも見慣れた名前ばかりの強メンバーの合作が上がるとは思っていなかったので十色メンバーも大盛り上がりで更に楽しくなりましたw

こういうのがあるからイベントの参加は辞められねぇ!



今回は以上になります。

次回があるかは分かりませんが今回はこのようなところで。
スィーユーアゲイン。